3日間の総括というか、整理する内容となりました。
2時間ほどかけて記事を書いたので、正しくメッセージが伝われば嬉しいです!
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KYOTORY
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ゴールデンウィーク3日目
この3日間は、いつもと違ったメンバー構成でゲームを行いましたが、この3日間で一定の成果が見られたと思っています。
この3日間は、色々な出来事がありました。
昨日、ゲームを行う前に「3日間のドラマを作るぞ」と話をしました。
例えば、感動的な映画を作るには、登場人物が困難や窮地に直面し、その後それを乗り越える過程を描くことで、内面的、外面的な障壁にぶつかり、それにどう対処するか、また、この困難を乗り越え、キャラクターが成長する様子と解決に向かう過程が描かれます。
このストーリーが深い感動を与え、記憶に残るシーンが生まれます。
スポーツも同様に、様々な困難を乗りける過程で、人は大きく成長し、心を動かされます。
逆に、全く困難のない物語でハッピーエンドの映画があれば、そこに感動など生まれません。
以前、ディズニーが映画のシナリオを考えるときに大切にしていることは、「谷間」をどこに設定するかを議論すると聞いたことがあります。
つまり、どのような困難を作って、主人公が乗り越えていく過程を描くのかということを考えるということです。
また、谷間が深ければ深いほど感動が生まれやすいとも聞いたことがあります。
昨日、選手たちにも伝えましたが、2011年に「なでしこジャパン」が世界ランキング1位の米国をPK戦の結果、3-1で破り、世界一になったときは日本中に大きな感動を巻き起こしました。
このときはチームの一体感についても触れられていましたが、実は、大会直前までチームの状態は最悪でギスギスしていたとチームドクターとして帯同されていた方から直接お聞きしたことがあります。
お互いが自分の主張ばかりをして一向にまとまらず、チーム内で不協和音が生まれていたようです。
それが、大会期間中に、チームの目指す方向に1人1人が心のベクトルをそろえて真の一体感が生まれたことで歴史的快挙を成し遂げたということでした。
順風満帆なチームほど、最後に落とし穴が待っています。
一方で、様々な困難を乗り越えて勝負の舞台にたどり着いたチームは、勝負所で大きな力を発揮すると言われています。
この過程とどう向き合い、どのように成長していくのかが重要で、「バスケの神様は困難が大好き」です。
これも面白い話ですが、スピリチュアルな世界では、神様は困難を乗り越えようとしている人を好むようで、困難を乗り越えようとしている人(魂を磨いている人のこと)を神様は応援すると聞いたことがあります。
そういう意味では、この3日間でチームは、魂レベルを上げるにふさわしい時間を送れたのではないかと思っています。
それから、このゴールデンウィークでチーム内でトラブルが発生しましたので、昨日、チーム内の「日常生活における信頼度」を確認し、今後のチーム作りに活かしたいと考えました。
これは、選手を罰するものではなく、あくまでも、チームの代表としてコートに立つ選手がチームメイトからの信頼を得てコートに立てる環境を作りたいのと、不協和音が生まれそうな行動を取り除き、チームの絆を深めていけるようにしていきたいからです。
これは、今後、評価項目に入れていきたいと思っています。
今回の結果を見る限り、多くの選手は自覚を持って取り組んでくれていると感じましたので嬉しく思っています。
ただ、4月の評価項目には反映させません。
理由は、4月を迎えるにあたり、「日常生活における信頼度」を評価項目に入れるということを"事前に"伝えていないからです。
(何も言わずに急に評価したら、選手の立場からしたらたまりません)
私は、何かを導入するときは事前に選手たちに「今後、〇〇を導入する。理由は◇◇だから」と説明してから行いますので、何も言わずに急に何かを始めることはありません。
また、厳しく叱るときも、急に叱ることはありません。
多くの場合、1回目は、何ができていなかったのかと改善策を考えさせるようにし、そこから、繰り返し改善がなされなかったときに厳しく指摘するようにしています。
それから、厳しく指摘した後は、最終的に「なぜ、それだけ厳しく叱ったのか」ということも説明するようにしています。
今の時代、説明を怠ると大きなトラブルに発展しかねないので。
と、思って説明を大切にしても、上手く意図が伝わらなかったり、解釈の仕方が様々で、逆に、「でも、あの人は絶対に〇〇やで」と、説明しても結局その人の都合のよい捉え方になることもあります。
だから、何かあるたびにしっかりと整理することを大切にして、次に同じことが起こらないように改善していく必要があると考えています。
よって、「〇〇がダメだから」というような個人に責任を押し付けることをしないで、とことん、現状と向き合った上で、「組織の在り方」を改善し、同じことを繰り返さないようにしていきます。
最後に、私がトーンを上げて雷を落とすときは、私が悪役になるときです。
ダラダラと叱ると選手の誰かに矢印が向いてしまって、選手同士の関係がこじれてしまうことがあります。
だから、何かあるときは私が一点に責任を請け負いたいと思っています。
これをすると、あの人は意味がわからないと言わることもありますが、チームのトラブルはどんなことも最終的にすべて私の責任ですので、当然、そうあるべきです。
私は、批判されることが嫌なのではなく、ただただ、純粋に良くしたいだけなので、選手が様々な経験を経て人として成長していけるように取り組んでいきたいと思っています。
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CS活動報告
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昨日は、久しぶりに2時間30分の練習を行いました。(通常は2時間)
昨日の練習は、ドライブ時にディフェンスとの距離が出来た際のフィニッシュスキルに取り組みました。
私は、ディフェンスとの距離があるときはリズムを変えてプレイしなさいと伝えており、昨日は、リズムを変えてシュートするためのスキルを紹介しました。
リズムを変えるということを別の言い方で表現すると、「かけ引き」とか、「タイミングをズラす」となります。
昨日、選手たちには「ただ、突っ込むだけではなく、ディフェンスをギリギリまで見てプレイを選択しなさい」と伝えました。
昨日の練習で素晴らしかったことは、選手たちが新しいスキルを身につけるために、ずーーーーーーーっと、同じ練習を繰り返し行っていたことです。
これは、本当に感心を通り越して「感動レベル」です。
本来なら、別のスキルも練習しようと予定していたのですが、何も言わなければ、ずーっと練習しており、「『夢中に勝る努力なし』とはこういうことか?!」と、選手たちから勉強させてもらいました。
2時間半の練習のうち、最初の1時間弱は、トレーニングやシュート系に取り組み、その後は、フィニッシュスキルを行いましたが、結局、1時間半は同じ練習を延々と行っていました。
でも、この夢中に取り組んでいたおかげで、最後は、今までよりも実りの多い練習となりました。
改めて、「夢中になること」の大切さを勉強させてもらった選手たちに感謝です。