この度、バスケットボールのクラブチーム『一般社団法人CLUB SIGNPOST』を立ち上げることになりました。

私は、公立高校で教員として女子バスケットボール部の指導を行っております。


今回、『一般社団法人CLUB SIGNPOST』を立ち上げることになった経緯と私の想いを書かせていただきます。

これからの日本のために、今を生きる子どもたちのために、バスケットボールを愛する指導者のために、スポーツ界の道しるべになりたい。

このような想いから『 CLUB SIGNPOST 』を設立することにしました。

 

『働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律』が施行され、『運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン』が策定されたことにより、日本のスポーツ界は大きな変革期にあります。

現状を見渡すと、中学校では、バスケットに打ち込みたい子どもたちにとって様々な問題が生じているように思います。

部活動ガイドラインの影響で満足のいく活動量を確保することができない。また、地域の学校に専門の指導者がいない。区域外通学で他の学校に通いたいという想いがあっても制度上の問題で難しい等々…課題は山積みではないでしょうか。


スポーツを通じて、子どもたちにスポーツの楽しさや魅力を伝えたいという指導者についても様々な制限が課せられています。


公務員は、兼業・副業が認められておりませんので、スポーツクラブを立ち上げるには大きな壁が立ちはだかります。


そんな中、2018年6月に条件付きで公務員の副業を認める旨が政府より発表されました。(ここでいう、副業とは、公益性の高い事業のみです。)

にもかかわらず、いざ動きはじめようと思い、何度も動きだしましたが、何か新しい取り組みをはじめようと思うと、結局のところ、何かしら理由をつけて、前例がないだとか、時期尚早だということで厳しい壁が立ちはだかり、なかなか前に進むことができません。

出る杭は打たれる。

これは、同じ志を持つ指導者仲間からも、そんな声を何度も耳にしました。


それならば、私が前例となり、新しい方向性を示して、そのノウハウを伝えていける存在になればいいという結論に至りました。

「何か行動に移したいけれど・・・どうしていいのか分からない。」また、何かしようと思ってもダメと言われることで動けなくなる指導者のために、希望の光を届けることができるのではないかと考えました。

私は、子どもたちに、「自分の道は自分で切り拓きなさい!」「常にチャレンジ精神を持って戦いなさい!」「苦しいときに、その人の真価が問われるよ!」ということをよく伝えています。

だからこそ、私が先頭に立って、子どもたちにそのような姿を見せなければいけないと強く考えるようになりました。


今、力強く動き出さないと、スポーツを通じて、子どもたちと関わりたいという熱い指導者が公立の学校からいなくなると危惧しています。また、将来、教員になりたいという未来の教員が公立の学校を希望しなくなるのではと不安に陥ります。


そのような子どもたち、指導者に新しい環境を示し、スポーツクラブの“道しるべ”になりたい。


今後、時代が変わり新しい流れができるのを待つのではなく、今を生きる子どもたちとバスケットボールを通じて、熱くなれる場を共に作り上げていきたい。また、志の高い指導者とこの想いを共有してバスケットボール界を盛り上げていきたいと考えています。

最近では、社会体育という名目で完全ボランティアでクラブチームを作られている指導者の方が出てきました。しかし、これでは、指導者にばかり負担がかかり、結果として、一番大切にしなければいけない子どもたちに影響が出てしまいます。


CLUB SIGNPOST 』は、クラブ会員から寄付をお願いして、クラブの 運営費やスタッフ(指導者)の指導費に充てます。


保護者の皆様には、ご負担をおかけすることになりますが、この想いに賛同していただける方に入会していただき、この新しいシステムを構築してこれからのスポーツ界の発展に献身したいと考えています。

以上の想いから『一般社団法人CLUB SIGNPOST』を設立し、2020年4月よりスタートさせます。