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CLUB SIGNPOSTの活動ブログ

一般社団法人CLUB SIGNPOSTは、中学1年生から3年生の女子を対象としたバスケットボールのクラブチームです。

2020年03月

21 3月

人間の記憶は、74%しかない。

たまに、「今日は、とても集中して良い練習になった。」と、思うときがあります。

このような日は、とても気分の良い日となります。

そして、次の日に、「今日は、前日の練習を活かして、更に、どんな良い練習になるのか?!」と期待して体育館に向かうと愕然とするときがあります。

前日に、意識するポイントを丁寧に伝えていたのですが、忘れてプレイしているのです。

こういうシーンを目の当たりにすると、指導者としては悲しくなります。


しかし、これは、ある部分では仕方のないことです。

人間の脳というのは、100%理解したことであっても、次の日には、74%しか記憶に残らないというデータがあります

練習となると、100%理解して行うというのは、非常に難しく、そのことを考えると50%も残っていたら良いのではないでしょうか?


つまり、人間の脳というのは、意識して、記憶を定着させるように努力しないと忘れていく仕組みになっているのです。



皆さん、昨日の夜に食べた夕食を100%思い出すことはできるでしょうか??



どうですか?




このことから、練習をより良いものにしていこうと思うと、その日に練習したことを振り返り、記憶に残していく努力が必要になります。

私は、その日に指導したことを必ず振り返る時間を設けています。

練習で感じたことをノートにまとめて、何ができて、何が良くなかったのかを整理します。
また、練習している光景を思い浮かべてノートにまとめることで、脳に記憶を残すこととノートに記録を残すという2つの作業を同時に行うことができます。

その日の振り返りができたら、次の日の練習内容を書き出していきます。

練習内容は、書き出すというより、毎月、事前に、いつ何をするのか計画してあるので、予定通り進められているのか、もしくは、修正が必要なのかの確認となります。

もう少しいうと、そこから、次の日に意識させたいプレイを明確にします。
そして、最後に、取り組みたいプレイや戦術にフォーカスして動画や様々な記事を探ります。

このような作業を繰り返し行うことで、一つのプレイの捉え方に深みが出てきます。




脳の仕組みを理解していると、その仕組みを上手く活用して、より効果的に記憶して、練習に取り組むことができます。

このような準備が、他の選手やチームとの差別化を図り、チームの成長に繋げていけると考えています。


人間が成長するのに大切なことは、『見る』『聞く』『話す』『書く』です。

その中で、圧倒的に少ないのが『書く』という作業です。


毎日、コートに立って練習をしているだけでは、みんなと同じことをしているだけです。


だからこそ、練習以外の努力が大切になります。
また、コツコツと毎日の積み重ねが、気がつけば大きな差を生むようになります。


上手くなりたいのなら、コート上で頑張るのは当たり前、コート外の努力が大切ではないでしょうか。
20 3月

第3回『CLUB SIGNPOST』クラブ体験の報告

本日は、第3回『CLUB SIGNPOST』クラブ体験を開催いたしました。



多くの方に、ご参加いただき心より感謝申し上げます。


練習内容は、1on1の『体の使い方』と『かけ引き』を中心に行いました。


今回、1番嬉しかったことは、参加していただいた選手の皆さんの成長です!

選手の皆さんが、練習のポイントを理解して取り組んでくれた上に、目に見えて上達していくのを感じました。

指導者として、これほど、嬉しいことはありません。


クラブ体験を通じて、やはり、この年代に大きな可能性を感じました。


体も脳も柔軟な時期というのは、吸収がはやく、感心させられっぱなしでした。


これだけ短時間で成長していく年代を指導することに、大きな責任を感じると共に、気持ちが引き締まりました。


私にとって、大きなチャレンジです!




最後に、今回の体験会で行った内容を紹介します。


・ストレッチ(10分)

・2人組でぶつかり合い
(お互いに肩を合わせて、逆の肩を押すイメージでコンタクトする)

・重心位置の確認 *グーをしたときと、小指・薬指を曲げた時の力の入り方を確認
(体の中心を意識することで、重心が安定する)

・対面になって2人組で重心移動
(重心移動とボディフェイクの確認)

・コーンドリブルワーク
(前足に乗ってドリブルを行うことで重心移動の感覚を覚える)

・2人組になってベリーアップ
(パワードリブルを突いて、ディフェンスにコンタクトする。ボールをキャッチすると同時に、腕を斜め上に移動させながら、更に、強くコンタクトする)

・コンタクトからのレイアップ
(ドライブからレイアップに行く前に、ディフェンスの足元に自分の足をしっかりと寄せて、コンタクトしながらレイアップを行う)

・もらった瞬間の1on1 *ルール:レイアップのみ
(ドライブのとき、ディフェンスを押すか、倒すか、の意識でシュートに持っていく)

・0.5フェイク(ジャブステップ)の確認
(ジャブステップで重心を移動させながらドライブを行う)

『判断の基準』
体の中心から外に移動するまで、前足が地面に着くまでに判断する


『フェイクの原理原則』
フェイクして、反応がない→そのまま、反応がある→方向を変える。

・ウイングから3回レシーブして1on1
(ボールをもらいながら、ディフェンスの反応をみてプレイを決定する)

・センターラインから1on1
(ドリブルを突いた状態で、ディフェンスの反応を捉えて攻める)

『フローティングドリブルやチェンジオブペースの考え方』
ディフェンスは、力を抜いた最初のモーションに反応する。

『フリーズさせる』
シュートに行くとき、ディフェンスとの間に距離があるときは、ディフェンスの目を見ると、ディフェンスは動けなくなる。

・課題練習(15分)

・ダウン(5分)


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20 3月

やみくもに努力をしても報われないが、正しい努力は報われる

成長速度の速い人に共通していることは、

『経験を活かす能力が高い。』

ということが挙げられます。


私は、バスケットで答えの出ない失敗はないと思っています。


バスケットには、必ず原因があります。


例えば、パスミスをしたとします。

ミスの原因はいくつか考えられます。

ディフェンスがパスを狙いに来ているのに、ディフェンスを見ていないことでミスをした。(確認していれば解決できます。)

もしくは、ディフェンスが狙いに来ているのが分かったが、気付くのが遅かった。(早めにディフェンスを見ることで解決できます。)

もしくは、ディフェンスも狙いに来ておらず、むしろ、パスを出すのに最適なタイミングであったが、手元が狂ってしまい、全く別のところにパスを出してしまった。(コントロールの精度を高めることで解決できます。)

他にも、色々、原因は考えられますが、ミスというのは、ミスが起きたことよりも、次に、同じミスを繰り返さないようにすることのほうが大切ではないでしょうか。

そのために、ミスをしたら、ミスをしたときのパターンを自分の中で整理して、覚えていくことが重要です。

このパターンでプレイしていたら、この場所を見ておかないとディフェンスが狙いにくる可能性がある。

だから、先に、〇〇を見ておこう。

もしくは、ディフェンスが狙いに来たときに、次のプレイに備えられるよう、ストップできる状態にしておこう。

という風に、事前に頭の中や体の準備ができるようになることが大事。


上手くいかなかったら、自分で最適な状態でプレイできるようにプログラミングし直せばいいのです。

そして、再度、プレイして、そのプレイが上手くいったのか、上手くいかなかったのかを確認します。

上手くいったら、上手くいったパターンを身体にしみ込ませていきます。

上手くいかなかったら、再度、修正して確認します。

といった作業を繰り返しながら、反復によって、習得できるようになるまで繰り返し練習していきます。


これを

『トライ&エラー』

と言います。


要するに、試行錯誤ということです。


ここで大切なことは、試行錯誤して、失敗したパターンは繰り返さないように覚え、上手くいったパターンは、反復により、精度を高めていけるように覚えていくことです。


人間、誰しもミスはつきもの。

バスケットの神様と言われたマイケル・ジョーダンですらミスはありました。


ただ、成長速度のはやい人は、成長速度の遅い人と比べて、間違いなく失敗した経験を次に活かす能力が高いと言えます。


よく努力したら報われるという人がいますが、私は、努力しても報われるとは限らないと思っています。

極端な話ではありますが、バスケットボールの選手が、サッカーのシュートを毎日、努力してもバスケットは上手くなりません。

これは、あまりにも極端ですが、努力は、正しく行わないといけません。


また、努力しても成功するとは限らない。

しかし、成功する人は、みんな努力しています。


だからこそ、努力の仕方を考えて、取り組めるようにならないといけないのです。



『やみくもに努力をしても報われないが、正しい努力は報われる』
19 3月

批判は、山の天気ほど当てにならない

批判を恐れる人がいます。

批判されないように、立ち振る舞い、結果として自分のしたかったことができなかった。

このようなことはないでしょうか?


良いか悪いかは別として、私は、批判を受けることが度々あります。

ある事、ない事を言われたこともあります。

また、小さな話が大きくなったり、勝手にとんでもない話にすり替わっていたりと、ビックリするようなこともあります。


でも、これは有難いことだと思っています。


私が、アシスタント・コーチをしていた頃は、批判を浴びることはありませんでした。

それが、チームの指揮を執るようになり、私の采配で、勝敗が決まるようになると、色々な人がそれぞれ思ったことを言われるようになります。

試合に勝つと、「凄い!」「さすが!」と、嬉しいお言葉をいただきます。

逆に、負けると、「なんで、〇〇しなかったんや。」「俺やったら、〇〇してた。」というような厳しいお言葉をいただきます。

勝ったときは、采配や戦術のことは言わないのに、負けたとたん言われます。


数年前も、よく批判されました。

なぜ、ここまで言われるのだろうか?と思うほど言れました。


それが、最近では、数年前に批判していた人が、手の平を変えたかのように近づいてこられます。

また、「さすが、先生!」「先生は、前から凄いと思っていたよ!」と言われることもあります。


人から受ける評価というのは、山の天気ほど当てになりません。

さっきまで、大雨だと思っていたら、急に、快晴になったりもします。

逆もまた然り。


何が言いたいかというと、人というのは、そのときの気分で動く感情の生き物だということ。

だから、いちいち気にしないで自分が正しいと思うことを信じて、結果が出るまで、ブレずにやり抜くことが大切だということです。


また、批判されるということは、目立つ存在になれている証拠です。

物事が順風満帆に進んでいるときは、批判を受けることは少ないかもしれませんが、それだけ、チャレンジできていないということではないでしょうか。

自分がチャレンジしているときは、色々言われたりもしますが、大きく前に進めているときだと思っています。

それから、何か新しいことにチャレンジしているときは、なかなか上手くいかなくても、やり続けていると応援者がつきます。

これが、不思議なもので、

結果が出なくても、大きなことにチャレンジし続けていると応援者や支援者が出てきてくれます。

このときによく言われるのは、

「あなたなら何かやってくれそうな気がする。」

です。


結果が出ていなくても、やり続けていると、期待してもらえる存在になれるのです。


だから、私は、何もない平和なときが一番こわくなります。


批判されても、チャレンジし続けていたら、応援者がつきますし、

批判を浴びても、結果を残すまでやり続ければ、成功者に変わります。


要は、批判を恐れず、結果が出るまでやり続けると未来に良いことが待っている。


批判は、山の天気ほど当てにならない。

ということを理解できていれば、人の目を気にすることなく、目の前のやるべきことに集中して頑張れると思います。
18 3月

普段、考えていないことは答えられない

皆さん、勉強はお好きですか?

例えば、日本史の授業で、新しいことを学ぶとき、先生から急に質問されたらどうでしょう?

すぐに答えられるでしょうか?


きっと、答えるのは難しいです。


なぜなら、

『知らない』からです。


知っていたら、きっと答えられますよね。



バスケットの練習中に、指導者から「なぜ、今、〇〇のプレイを選択したのか?」という問いに対して、答えられない選手はどうでしょうか?


これは、考えずに、プレイしているときが多いのではないでしょうか。(全てではありません。)


考えずにプレイしたときに答えられないは、日本史の『知らない』とは質が異なります。



知らないことは、新しく学べば答えられますが、考えていないことは、常々、考えていないという癖(習慣)からくるものですから、考える習慣をつけないと改善されません。


私が大切にして欲しいことは、『考える習慣』をつけるということです。


どんなことでも、普段、考えていないことは、急に質問されても答えられません。


ファッションに興味のある人に、今年の流行を聞くと、すぐに答えが返ってきます。
また、質問したこと以上の内容まで教えてくれます。

ドラマをよく見ている人に、最近のドラマの傾向を尋ねると、こちらもすぐに答えが返ってくるでしょう。
俳優の特徴まで、事細かに教えてもらえることもあるのではないでしょうか。

 
常々、よく調べたり、見たりしていることは、それだけの情報に触れているので、質問に答えるだけでなく、それ以上の情報までインプットしています。


これは、バスケットも同じです。

常々、バスケットのプレイについて、情報に触れて、考えている人は、様々なシチュエーションで、自分の思い描いているプレイを持っています。

また、そのような選手は、自分でプレイをクリエイトしていける力もどんどん向上させていきます。



以前、アメリカ留学をされていたコーチから、

「日本とアメリカでは至る所に違いあるが、そのひとつに、圧倒的に情報を仕入れている量が違う。」

と。

もちろん、アメリカでは、日本以上に、メディアを通じてバスケットの情報に触れることが多いと思います。

しかし、最近では、YouTube等があるので、簡単に、必要な情報を仕入れることができるので、自分から掴み取りに行く気持ちさえあればいくらでも情報に触れることができます。


常々、考えてバスケットをしている人は、たとえ答えが間違っていても、そこに自分の意思があるので、全く問題ありません。

そこときは、答えを正したり、修正すれば、いくらでも改善されます。


ただ、同じ間違いを何度も繰り返す選手は、学習していないのと同じです。

こちらは、意識が足りないのか、余裕がないのか…別に問題があります。


繰り返しになりますが、知らないのと、考えていないのは全く内容が異なります。


したがって、質問したときに、対象となる選手の反応を見れば、ある程度、どれくらいの意識でバスケットと向き合っているのかということが伝わります。

ただ、こちらは、経験なども関係してくるので、一概に、これが全てだとは言えませんが、目安にはなるのではないでしょうか。


普段、どれだけ、バスケットの情報に触れて、考えているのか?!


皆さんは、いかがでしょうか?
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